スポーツによる足の裏の痛みの代表的な疾患として、「足底筋膜炎」があります。
足底筋膜は、足の裏の全表面を覆う腱で、中央部はきわめて強い繊維からなり、
かかとの骨から始まり、五本の指に付着しています。
土踏まずを支え、ランニングやジャンプの際にスプリングのように、
伸びたり縮んだりして衝撃を吸収し、バネとなってつま先の蹴り出しに関与しています。
足底筋膜炎は、足底筋膜の使い過ぎによる炎症で、陸上競技の長距離選手やジョギング
愛好家に多い障害です。
足底筋膜炎になると、下の絵の赤い丸で示した部分に痛みが出ます。
症状は、朝、起床時第一歩目の痛みが強く出ます。起立時や歩行時も足底部が
痛む運動痛があります。
足底筋膜の付着部(かかとの骨の前端)に圧痛もあります。
足底筋膜炎の原因としてはスポーツの他に、偏平足、回内足、ハイアーチといった
足の形の異常や、過度の体重増加、職業上長時間立っていたり歩行する方、
筋肉の柔軟性の低下などが考えられます。
治療は、アイシングやストレッチを中心に行い、スポーツをする方には
テーピングもします。
予防は、クッションの良いシューズを選び、痛みの出る運動を避けるようにする事です。
痛みは、慢性的なものが多いので、根気よく治療する事が大切です。
足底筋膜炎(足裏の痛み) まえむら鍼灸整骨院 八尾市